2019年07月

目がさめ、不気味な夢から逃れられたことに気づく。静まりかえった、夜明け前……。またあの夢を見るのではないか、ふたたび寝入ることが怖い。だから、ぼくは酒を呑んだ。◯いまは更地になっている、〔世界物干し竿博覧会〕の跡地で、数学的思考の料理人が靴を磨く。5年前 ...

宇宙から帰ってきたばかりの男が、プロ野球選手の息子ふうの扮装をして、路地裏の石段に腰かけている。かれは、悩み、苦しみ、くたびれている。家族のこと…人間関係のこと…仕事のこと…それらのことが、ひっきりなしに頭のなかをかけめぐる。そして、ヒレカツ…ロースカツ ...

少女探偵の語る、アマガエルのさぶろうくんのこれまでの人生を聞き、コンビナートづくりの名人はただ呆然としている。「そんなことがあったなんて……」少女探偵は、シドニー百貨店の最上階にあるレストランでカツカレーを食べながらした推理のつづきを、語りはじめる。「お ...

「アマガエルのさぶろうくんがいまどこにいるか……。それを知るには、まず、さぶろうくんの半生を語らねばなりません……」南半球一の少女探偵は、そこまで云うと、一瞬うつむいてからすぐに空を見上げ、大きく息を吐く。そして、ようやく語りだす、シドニー百貨店の最上階 ...

アマガエルのさぶろうくんが姿を消したことにより、コンビナートづくりの名人は、ショックのあまり、毎晩カラオケの飲み放題つきオールナイトコースで歌いまくり、カラオケ名人になってカラオケ大会で優勝してやろうと思っていた。そこへかれへ語りかける女性の声が、「そこ ...

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