ある冬の日、
ぼくはねぎまを食べ、ねぎまの唄を歌いながら、ねぎまの森へ迷い込む。

ねぎまの森は、この時季でも木や草が青々と生い茂り、空気は澄んでいる。
ぼくは、ここに来たとたん、ぼくの心のなかで常にくすぶっている不安や悩みが消え去りゆくのを感じる。
もうなにも心配はしなくていいんだ……
ぼくは、心の底からほっとする。
ぼくはねぎまを食べ、ねぎまの唄を歌いながら、ねぎまの森へ迷い込む。

ねぎまの森は、この時季でも木や草が青々と生い茂り、空気は澄んでいる。
ぼくは、ここに来たとたん、ぼくの心のなかで常にくすぶっている不安や悩みが消え去りゆくのを感じる。
もうなにも心配はしなくていいんだ……
ぼくは、心の底からほっとする。
◯
と、
それは5年前のはなしで、
ねぎまの森はいま、新しく開通した高速道路のパーキングエリアになり、あの青々とした木も草も、澄んだ空気も、もうどこにもない。
おしまい
コメント
コメント一覧 (4)
「歩行者が、、、」のところ
歩行者が気をつけろ。とかですか(笑)
気になった(笑)
今回は社会派です笑
枯れて朽ちた木、苔むした感じにしようとして、忘れました>_<
「歩行者が…」のあとの部分は、galaxiaさんのご想像どおりです!
「車優先」なので笑
ぼくが住んでいるところは、かなり運転マナーが悪いところで、
みんな歩行者がどけって感じで運転していて。
腹立たしいので、それを標識にしてみました!
実在はしません笑
あ、これも社会派ですね笑
あー、なるほどー!
ということは、あのサビついた機械は、パーキングエリアの残骸なのか!
文を書くとき、パーキングメーターと車優先の立て札が、高速道路とパーキングエリアを連想したんだろうな、と思ってたんですが…